2007年09月13日

地口行灯とグループホーム

 あるグループホームに係わっている方から、前々から話そうと思っていたのだがと切り出されたのは、毎年2月に三島市内の目抜き通りに飾られる「三島宿地口行灯」に、入所者が作品を応募し3人が入選したという話でした。
  私が実行委員長を務めていることを知っているその方は、応募者は少し認知症の気があるが、ご自分の作品が行灯として飾られている場所に行き(施設の職員と一緒に)嬉しそうにしている写真が広間に飾られているというので、お尋ねすることにしました。
  新しくて感じの良い2階建ての建物がそれで、快活な職員の方から、すでに3年は応募していると聞いてなお驚きました。
  お1人は、若い時から俳句を嗜んでいるという方で、散歩の際によく詠まれ、ノートにメモと一緒にビッシリ書かれており、その中から職員の方と一緒に選んで応募したとのことでした。
地口行灯とグループホーム
  私は、地口行灯に応募する方は、洒落が分かり世の中を楽しませようとする気概の方と勝手に思い込んでいましたが、グループホームに入所されている方が、楽しみの目標にされていることに感慨を新たにしました。
  ・よけあって 通る足元 草もみじ
  ・かえでの葉 くるくるまわる 御殿川
  ・ほし柿は 取られぬうちに はやく食え
と、3人それぞれの筆で書かれていました。
  勿論応募の作品は、地口ではありませんが、何かを創作しようという気持ちがあるのは元気な証拠ですから、この例を例として広範囲に地口行灯への関心を持って頂くよう努力したいと思います。



Posted by ほたる丸 at 23:42│Comments(0)福祉
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